妊娠による注意点
妊娠すると体質に変化が表れてきます。これにより、胎児のいる子宮はもちろん、中絶手術を行うにあたっても女性の身体に負担が掛かります。
そのため、日常生活で気を付けなければいけない事が出来てくるのです。
妊娠したら注意すべきこと ~クリニック編~
- 薬の服用
女性の身体に影響が出ることを考え、薬の服用は控えたほうが無難。
市販の妊娠検査薬は「前回の生理開始日+生理周期(約25~38日)+1週間後」の合計日数である、およそ30日が経過しないと妊娠反応を検出できません。そのため、中には30日より何日か前に妊娠検査薬を使用し、反応が無かったので薬を服用してしまうケースもあるようです。
生理周期はズレることもあるため、妊娠検査薬を使用する場合は、30日を過ぎてから検査したほうが良いかもしれません。
また、妊娠に気付かず持病の薬などを服用すると最悪の場合、流産になり身体に負担が掛かります。特に妊娠初期の4~7週は、薬の影響が強くなるのです。以下の成分が入っている薬は、医師と相談して服用するようにしましょう。
抗生物質…クラビット・バクタ・ダイフェンなど
解熱鎮痛薬…ロキソニン・ボルタレン・インドメタシンなど
降圧薬(高血圧治療薬)…アポプリール・カトナプロン・エースコールなど
抗凝固薬…ワーファリン
抗てんかん薬…グレトール・フェニトインなど
特にボルタレンやインドメタシンは、湿布にも含まれているため、注意しましょう。
- レントゲン
妊娠した後、レントゲンを受けても胎児や身体への影響は少ないようです。
妊娠した女性が放射線を受けた場合、影響が出るのは100mGy~200mGyより上の線量です。胸部のX線単純撮影は、線量が0.01mGy以下。しかし万が一の事を考え、レントゲンは避けたほうが良さそう。詳細は、産婦人科医に相談してみて下さい。
日常生活編
- 喫煙
タバコは妊娠初期&中期に関わらず、女性の身体はもちろん、胎児のいる子宮にも影響を及ぼします。喫煙を続けるとリスクが高まるため、妊娠が分かったら控えましょう。禁断症状により、タバコを吸い続けると最悪の場合、自身の命が危険になることもあるのです。
- 飲酒
お酒は、大量に飲まなければタバコほど悪影響が出ないようです。しかし、全く影響が無い訳ではないので、飲まないほうが良いでしょう。
- 旅行
妊娠初期である妊娠12週目までの時期は、女性の身体や胎児にとって重要な時期。妊娠初期はつわりや腹痛になったり、出血するリスクが高まります。旅行中にそういった症状が表れた場合、対処できる医療機関が少ないと処置に時間が掛かってしまうのです。
そのため、妊娠初期の旅行は控えたほうが良いでしょう。転勤などの都合が付かない場合は、医師と相談するようにして下さいね。