HOME » 知っておきたい中絶手術の気になる7つのこと » 中絶手術後の生理と排卵
中絶手術後、生理がくるタイミングっていつになるのでしょうか?再び妊娠の可能性が出てくる排卵期は?知っておきたい疑問点を解説します。
妊娠初期(12週未満)の中絶手術は、子宮内のものを器械的に取り除く手術です。一般的に、中絶手術後はホルモンバランスが乱れます。そのため、手術後に生理が来るタイミングは人それぞれです。
一般的には30日〜50日程度で生理が来ることが多いようです。個人差があるため、「手術後なかなか生理がこない」と不安を感じる方もいるかもしれません。万が一、2ヶ月以上生理が来ない場合には、すぐに医師に相談してみましょう。ちなみに、手術後は生理のような不正出血が見られますが、これは生理ではありませんので間違えないようにしましょう。
中絶手術後は、ホルモンバランスが乱れるため、排卵日を正確に予測するのは難しくなります。
そのため、中絶手術をしたからといって生理周期がリセットされるということはありません。中には手術後に排卵が1〜2週間で起こる方もいれば、1ヶ月半ほどかかる場合も多いにありえます。
現に、WHOが発表している妊娠中絶手術に関する手引き『安全な中絶-医療保健システムのための技術および政策の手引き-』では、中絶後のケアに関して次のように記されています。
早くも中絶から 2 週間で排卵が再開し得、効果的な避妊方法を使用しなければ女性が妊娠する危険があることをすべての女性が知らされるべきです。
排卵周期は、手術後少しずつ時間をかけながら整っていくものですから、勝手に排卵日を予測して「今日は安全日」など安易に判断しないようにしましょう。
病院によっては、避妊だけでなく、術後のホルモンバランスの乱れに対応するために低用量ピルを処方してくれるところもありますので相談してみるといいでしょう。
ここまでご紹介してきた、妊娠中絶後の生理や排卵の再開タイミングは、妊娠初期中絶の場合です。 妊娠12週以降の妊娠中期に中絶をした方の場合、生理や排卵の再開はもっと遅くなる場合があります。
妊娠中期の中絶手術後、生理が始まるまでの期間は2ヶ月以上かかることもよくあるそうです。
妊娠中期になると、身体も出産に備えてホルモンバランスが変化していきます。そのため、中絶手術をしたとしても、その後妊娠前のホルモンバランスに戻るまでは少々時間がかかるというのがその理由。
もちろん、中絶に伴う心にかかるストレスが、ホルモンバランスに影響を与えることも大いにありえます。「言われた期間と違う」と不安になることも多いかもしれませんが、自分の身体が中絶手術後は不安定になりやすいといい聞かせ、あまり思い悩まないようにしましょう。
中絶手術後は、前述したように排卵が再開されるタイミングは人それぞれです。そのため、安易に自己判断で避妊の必要の有無を判断するのは厳禁。中絶手術後にもしもすぐに妊娠してしまったら……。中絶手術にかかる体への負担はもちろんのこと、自分の心への負担も計り知れません。
中絶後は約1週間ほど生理のような出血が続きます。そのため、出血がある場合はセックスは厳禁。子宮内の細菌感染を引き起こすリスクが高まってしまいます。 また、これまでお話ししてきたように、次の生理が来るまではいつ排卵しているかが測れません。セックスをして再び望まぬ妊娠をしないよう、次の生理が来るまでの間、セックスは控えた方がいいでしょう。
中絶後、望まぬ妊娠を繰り返したくないと考えているなら、避妊は必須です。もし中絶後に妊娠を望んだとしても、中絶で子宮内が傷ついている場合は妊娠してもトラブルになりかねませんから、しっかりと術後のケアをすることが先ずは大切です。
また、中絶後は自分にあった避妊方法を医師に相談し、確実な避妊を心がけるようにしましょう。
中絶手術後もパートナーとセックスをする可能性があるなら、低用量ピルの使用を検討してみましょう。女性の身体を守れるのは、自分自身。中絶手術後のセックスにもかかわらず、避妊を軽んじる男性も残念ながらいるのが事実。望まぬ妊娠を繰り返さないためにも、このタイミングで改めて避妊について考え直してみるのもいいのではないでしょうか?
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