HOME » 知っておきたい中絶手術の気になる7つのこと » 中絶薬について
中絶薬とは、経口摂取することで中絶ができる錠剤のこと(一般名:ミフェプリストン)。妊娠を継続するために必要なプロゲステロンというホルモンを抑制して中絶を促す薬です。日本では未承認で、正式に病院で処方されることも薬局で購入することも出来ません。しかし、アメリカ、カナダ、フランス、ドイツをはじめとしたEU主要国や、オーストラリア、ニュージーランド、アジアの国々では認可されています。
使用方法としては、まずミフェプリストン1錠を服用し、その24時間後にミソプロストールという錠剤を口に含みます。4錠を舌の下に置き薬が溶けるまで30分以上唾液だけ飲み込みながら待機。30分が過ぎたら錠剤ごと全て飲み込むという方法で服用するようです。妊娠9周目までに行う薬による中絶は、従来の中絶方法よりも合併症のリスクが低く、自然に流産するときと全く変わりがないとされています。望まない妊娠をしてしまった際のファーストチョイスとして、海外では広く知られているようです。
海外での使用がはじまったのは1980年代頃。フランスの製薬会社が合成に成功したことがキッカケでした。初期の人工妊娠中絶の手段として、安全性や簡便性の点から世界60カ国以上という数多くの国々で利用されています。20,000人の臨床実験を経てアメリカ食品医薬品局(FDA)諮問委員会も、禁忌事項にあてはまらない人において「妊娠初期の手段としては適切」と認めました。
認可されている国であっても医師の処方と経過観察が必要な医薬品であり、病院で医師の診察を受けずに服用することは危険です。個人輸入で使用したことによる副作用として、膣からの出血も報告されています。時には手術が必要になるほどの出血を伴う危険があるため、日本では使用を認められていません。
日本の場合、医薬品として承認を受けていない薬であるだけでなく、母体保護法に基づく指定医師以外の者が薬物やそれ以外のもので堕胎することは、刑法で犯罪行為とみなされるおそれがあります。合併症が起きているのに気付かずに自己判断で診察を受け、身体に重大な負担をかけてしまい後遺症などが残る場合もありとても危険なので、個人輸入などで手に入れた中絶薬を安易に服用することは絶対にやめましょう。
人工中絶薬は日本では認可されていないため、日本国内での販売や譲渡は禁止とされています。日本では病院でも手に入りません。そのためインターネットの通信販売で海外から個人輸入をした薬が偽物だったというトラブルがあとを絶たず問題になっています。海外サイトで購入し入金したものの、業者と連絡がつかなくなったという国民生活センターへの被害報告が多発。
インド製と記載がある経口妊娠中絶薬を個人輸入し服用した20代女性が、多量の出血やけいれん、腹痛などの健康被害を訴えた事例もあり、厚生労働省から発表がありました。厚労省は、医師の処方がなければ個人輸入ができないようになっている医薬品に、中絶薬を指定し個人輸入に規制をかけるなどして、安易に輸入して使用したりしないよう注意を呼び掛けています。
日本では医師の指導のもとであっても中絶薬は使用出来ません。個人で安易に使用してしまうと、出血が止まらない・合併症が起きるなどのトラブルが起こる可能性も。すぐに医師の診断を受け適切な処置をしなければとても危険です。
日本では母体保護法という法律により、勝手な堕胎行為は刑法で禁止されている行為となっており、罪に問われることもあるということも忘れてはいけません。安易に自分で判断して一生後悔することのないよう、きちんと産婦人科を受診して、医師に相談するようにしましょう。
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